創業計画書の書き方
税理士が見る『通る計画書』と『落ちる計画書』の差
Fukuoka Startax税理士事務所
「事業への想いは誰にも負けない。でも、それをどう書類に書けばいいのかわからない……」
福岡で起業する多くの若手経営者が、日本政策金融公庫の「創業計画書」を前にして筆を止めます。
しかし、断言します。創業融資の合否は、計画書を書く前の「準備」で8割決まっています。
今回は、数多くの融資実行をサポートしてきた法人専門税理士の視点から、審査官がどこをチェックし、どこで「NO」を突きつけるのか、その境界線を解説します。
比較表:審査官の視点はここまで違う
まず、担当者が書類を数分見ただけで「これは厳しい」と感じる計画書と、「詳しく話を聞きたい」と思う計画書の差を整理しました。
| 項目 | 落ちる計画書(典型的な例) | 通る計画書(プロの書き方) |
|---|---|---|
| 創業の動機 | 「自由になりたい」「儲かりそう」 | 「過去の経験」と「市場の不」を繋げている |
| 経営者の略歴 | 箇条書きの職歴のみ | 今の事業に活かせる「具体的実績」の強調 |
| 売上根拠 | 「1日◯人くらい来れば……」という予測 | 「単価×席数×回転率×稼働率」の積み上げ |
| 必要な資金 | 「だいたい1,000万円くらい」 | 見積書に基づいた「1円単位」の算出 |
差がつくポイント①:経営者の「職務経歴」は最大の担保
2024年4月以降、無担保・無保証が標準化されたことで、公庫は「経営者自身の能力(実績)」をこれまで以上に重視しています。
落ちる書き方
これだけでは、あなたが「経営」できるかどうか判断できません。
通る書き方
「数字」と「役割」を明記することで、融資しても潰れない(返済できる)再現性を証明します。
差がつくポイント②:売上予測の「解像度」
「落ちる計画書」の共通点は、売上が「希望的観測」で書かれていることです。
福岡・大名でアパレルショップを開く場合の例をご紹介します。
不十分な例
通る例
福岡のビジネスシーンを意識した「強み」の伝え方
福岡は非常に「横のつながり」が強い街です。創業計画書の中に、福岡ならではの優位性を盛り込むことも有効です。
天神ビッグバンに伴う需要増
近隣のオフィスビル開発により、ターゲット層がこれだけ増える。
地元企業との連携
すでに福岡市内の卸業者◯社と提携済みであり、仕入れコストを◯%低減できる。
スタートアップ支援の活用
福岡市の特定創業支援事業を受けており、継続的な経営指導を受ける体制がある。
こうした「地元の環境を味方につけている」姿勢は、公庫の福岡各支店の担当者にも好意的に受け止められます。
まとめ:計画書は「お金を借りるためのラブレター」ではない
創業計画書は、単に空欄を埋めるための書類ではありません。
「私はこのビジネスでこれだけ利益を出し、確実に返済します」という約束手形です。
- 実績を数字で語る
- 売上を分解して証明する
- 福岡の地の利を活かす
この3点を意識するだけで、あなたの計画書は上位10%の「通る計画書」に変わります。
次のステップ
「頭の中には構想があるけれど、数字に落とし込むのが苦手だ」という経営者様へ。
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