すでに借入やローンがありますが、それでも創業融資はできますか?
こんにちは、福岡の創業専門Fukuoka Startax税理士事務所です。
創業融資のご相談で、本当によく受ける質問があります。「住宅ローンや自動車ローンがあるんですが、それでも創業融資って受けられますか?」——このご質問です。結論から申し上げると、「借入があっても創業融資は可能」です。ただし、その内容や状況によって「審査の通りやすさ」が大きく変わるんです。今回は「既存借入がある場合の創業融資申込」について、詳しく解説します。
■ 「借入がある=融資が受けられない」は誤解
多くの起業家は「既存の借入があると、新しい融資は受けられないのでは」と心配します。ですが、これは誤解です。実際には「借入の内容」と「返済状況」が重要なんです。
日本政策金融公庫の創業融資審査では「借入があるから即NG」という判断はしません。むしろ見ているのは「既存の借入をきちんと返済しているか」「新しい融資を加えても、返済計画に無理がないか」という点なんです。
つまり「借入がある」という事実より「その借入をどう管理しているか」が問われるんです。
融資担当者の視点
「この人は借入を計画的に返済しているか」「創業融資を加えても、生活や返済に支障がないか」——この判断が審査の中心になるんです。
■ 「影響しない借入」と「注意が必要な借入」の違い
では、具体的にどんな借入が「融資審査に影響するのか、しないのか」を見てみましょう。
【影響しない借入】
1. 住宅ローン
月々きちんと返済している住宅ローンは、むしろ「返済能力がある」という証拠になります。銀行は「3~20年の長期ローンを継続的に返済している人」を見ると「この人は計画的だ」と判断するんです。住宅ローンがあるからといって、創業融資が受けられなくなることはありません。
2. 自動車ローン
同様に「月々返済している自動車ローン」も問題になりません。ただし「月額が異常に高い」「複数台のローンを組んでいる」という場合は「返済能力に問題があるのでは」と見なされる可能性があります。
3. 奨学金などの教育ローン
学生時代に借りた奨学金やローンも、計画的に返済していれば問題ありません。むしろ「教育に投資している」という姿勢が評価されることもあります。
【注意が必要な借入】
1. クレジットカードのリボ払いやキャッシング
「毎月の返済額が決まっていない」「常にキャッシング利用している」という状況は「お金を管理できていない」という印象を与えるんです。特に「複数のカードを使っている」「残高が減らない」という場合は、融資審査で大きなマイナス要因になります。
2. 複数のカードローン
「A銀行から50万円、B消費者金融から30万円」という形で複数のローンを組んでいる場合、融資担当者は「この人は資金繰りに困っているのでは」と判断するんです。
3. 過去の延滞・滞納履歴
「過去に返済を遅れたことがある」「信用情報に傷がある」という場合は、融資審査に大きく影響します。ただし「昔のことで、今はきちんと返済している」という場合でも、信用情報には記録が残るため、注意が必要です。
重要なポイント
融資担当者が見ているのは「借入の有無」ではなく「その借入をどう管理しているか」です。計画的に返済されている借入は問題ですが、散発的なキャッシングや複数借入は危険信号なんです。
■ 信用情報はすべて「見えている」——隠すことはできない
ここで重要な事実をお伝えします。日本政策金融公庫は「融資申込時に信用情報機関(CICやJICC)に照会」し、あなたの借入履歴、返済状況、延滞記録など、すべてを確認するんです。つまり「借入について申告しなかった」「知られないだろうと思った」——こういう判断は通用しないんです。
実際、融資申込書には「現在の借入状況を記入してください」という欄があります。ここで「借入なし」と申告しておきながら、信用情報には複数の借入が記録されている——こういう場合、融資は確実に落ちます。なぜなら「信用できない人」と判断されるからです。
だからこそ「借入があるなら、事前に正直に相談する」ことが重要です。融資担当者は「借入の内容」を知った上で「それでも融資できるか」を判断してくれるんです。
実例:正直な申告が融資につながった
ある創業者は「消費者金融から借りた80万円がある」と事前に相談しました。一見マイナス要因ですが「その後、返済をきちんと続けている」「今は月3万円の返済」という状況を説明。それでも融資が承認されました。理由は「正直に相談し、現在の返済状況が良好だったから」です。
■ 既存借入がある場合の「返済能力判断」
では、融資担当者は「既存借入がある場合」「新しい融資を加えても大丈夫か」をどう判断するのか。
債務返済比率(DSR)の計算
融資担当者が見るのは「年間返済額÷年間事業利益」という「返済能力」です。例えば「既存借入の年間返済額が120万円、新しい融資の年間返済額が80万円」だとすると「合計200万円の返済が必要」になります。その時「事業利益が300万円以上ある」と見込まれれば「返済可能」と判断され、融資が承認されるんです。
生活費とのバランス
また融資担当者は「既存借入の返済」「創業融資の返済」を合わせても「生活に支障がないか」を見ています。例えば「月の返済額が20万円あるのに、月の生活費が15万円」という場合は「生活ができない」と判断され、融資を減額されたり落とされたりするんです。
このように「総合的な返済能力」を見て判断するため「既存借入があるから即NG」ではなく「この借入を含めた返済計画は現実的か」という視点で審査されるんです。
■ 既存借入がある場合の「融資対策」
既存借入がある場合「融資申込前にやっておくべき対策」があります。
対策1:信用情報を事前確認する
CICやJICCに開示請求して「自分の信用情報がどう記録されているか」を確認しておくことが大切です。延滞記録や借入の詳細が見えるため「申告漏れ」を防ぐことができます。
対策2:返済状況を整理する
「現在の借入額」「月々の返済額」「残り返済期間」を整理して、融資申込書に正確に記入することが重要です。
対策3:返済実績を示す
「過去6ヶ月間の返済履歴」「通帳コピー」などで「計画的に返済している」ことを証拠で示します。
対策4:創業融資額を現実的に設定する
既存借入がある場合「希望額いっぱい」で申請するより「現実的な返済計画に基づいた金額」で申請する方が通りやすいんです。
当事務所での対応
既存借入がある場合、当事務所では「信用情報の読み込み」「返済計画の妥当性判断」「融資額の最適化」まで含めてサポートします。不安な方は、事前相談をお勧めします。
■ 既存借入がある場合でも「創業は諦めない」
既存借入がある場合「創業融資は受けられないのでは」という不安はよく分かります。ですが、実際には「借入があっても融資を受けた」という創業者は多いんです。
重要なのは「その借入をどう管理しているか」「新しい融資を加えた場合の返済計画は現実的か」という点です。これらを正直に説明し、根拠を示すことで「融資担当者も判断しやすく」なるんです。
既存借入があって不安という方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。信用情報の読み込みから、融資申込戦略まで、一緒に考えさせていただきます。
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