【ゼロから始める創業術 Vol.7】
インボイス制度、結局どうすればいいの?
こんにちは、Fukuoka Startax税理士事務所の林です。
今回は、創業者の方から特に質問が多いテーマ、インボイス制度についてです。
正直、「インボイス制度って何ですか?」「登録した方がいいんですか?」っていう相談、毎日のように来ます。
2023年10月から始まったこの制度、本当にわかりにくいですよね。
「適格請求書保存方式」とか「仕入税額控除」とか、専門用語が多すぎて、「結局、自分はどうすればいいの?」ってなる気持ち、よくわかります。
今回は、100社以上の創業者をサポートしてきた経験から、インボイス制度の基本と、創業者が今すぐやるべきことを、わかりやすく解説します。
インボイス制度って、何なの?
「インボイス制度」って聞いて、すぐに理解できる人はほとんどいません。
私も最初、お客さんに説明するとき「どう伝えれば理解してもらえるかな…」って試行錯誤しました。
超シンプルに言うと、「消費税をちゃんと管理するための、新しいルール」です。
【今までとの違い】
今までは、請求書に「消費税いくら」って書いてあれば、それで消費税の控除が受けられました。
でも、インボイス制度が始まってから、「登録番号がついた請求書(=インボイス)」じゃないと、控除が受けられなくなったんです。
わかりにくいですよね。
要するに、国が「消費税をちゃんと払ってる事業者かどうか、番号で確認できるようにしよう」って決めたんです。
【誰に関係あるの?】
これ、めちゃくちゃ大事なポイントなんですけど、基本的に全ての事業者に関係あります。
- BtoB(会社相手に仕事してる人)→ めちゃくちゃ影響大
- BtoC(一般のお客さん相手の人)→ 影響は少ないけど、将来的に考える必要あり
実際、「自分には関係ない」と思ってた人が、取引先から「インボイス登録してないと、今後取引できません」って言われて、慌てて相談に来るパターン、めちゃくちゃ多いです。
登録するべき? しないべき?
これ、一番質問される内容です。
「インボイス登録した方がいいですか?」って。
答えは、「あなたの事業によります」です。
曖昧な答えで申し訳ないですが、これが本当なんです。
【登録しないとどうなる?】
登録しないと、「免税事業者」のままでいられます。
つまり、消費税を払わなくていい。これはメリットですよね。
でも、デメリットもあります:
- 取引先が「インボイスがないと困る」って言ってくる
- 「じゃあ取引やめます」って言われる可能性もある
- 「消費税分、値引きしてください」って言われることも
実際にあった話。
フリーランスのデザイナーさんが、「インボイス登録してないなら、消費税分を値引きしてほしい」ってクライアントに言われて、実質10%の値下げになったケース。これ、結構キツイですよね。
【登録するとどうなる?】
登録すると、「課税事業者」になります。
つまり、消費税を払う義務が出てきます。
「え、じゃあ損じゃん!」って思いますよね。
でも、メリットもあります:
- 取引先から「この人、ちゃんとしてるな」って思われる
- 取引を断られるリスクがなくなる
- 将来、売上1000万円超えたら自動的に課税事業者になるので、早めに慣れておける
【結局、どっちがいいの?】
私がお客さんにアドバイスしてるのは、こんな感じです:
- BtoB中心の人 → 登録した方がいい
取引先が「インボイスがないと困る」って言ってくる可能性が高いです。 - BtoC中心の人(飲食店、美容室など)→ 様子見でもOK
一般のお客さん相手なら、すぐに影響は出ません。ただし、将来的には考える必要あり。 - 売上が1000万円超えそうな人 → 登録した方がいい
どうせ課税事業者になるので、早めに登録して慣れておく方が楽です。
「自分の場合はどうなの?」って迷ったら、取引先に聞いてみてください。
「インボイス登録してないとダメですか?」って。それで判断するのが一番確実です。
登録するなら、どうすればいい?
「じゃあ登録します!」って決めた人、手続きはそんなに難しくないです。
【登録の流れ】
- ステップ1:申請書を出す
「適格請求書発行事業者の登録申請書」を税務署に提出。e-Taxでもできるし、郵送でもOK。 - ステップ2:登録通知が来る
申請から1〜2ヶ月くらいで、税務署から「登録番号」が書かれた通知が来ます。 - ステップ3:請求書に登録番号を書く
これで、あなたもインボイス発行事業者です!
難しくないですよね?
ただし、「登録したら消費税の申告が必要になる」ので、そこは必ず覚えておいてください。
請求書、どう書けばいい?
インボイスに対応した請求書って、書かないといけない項目が増えます。
【必須項目】
- 登録番号(T+13桁の数字)
- 取引年月日
- 取引内容
- 税率ごとの合計額(10%と8%を分ける)
- 税率ごとの消費税額
「複雑そう…」って思いますよね。
でも大丈夫です。会計ソフトや請求書発行ツールを使えば、自動で作ってくれます。
freee、マネーフォワード、弥生…どれでもインボイス対応してるので、ソフトに任せちゃえばOKです。
手書きでやってる人は、この機会にソフト導入を強くおすすめします。
【取引先への通知も忘れずに】
登録したら、取引先に「登録しました!番号はT○○○○です」って伝えてください。
これをやっとかないと、「まだ登録してないのかな?」って思われちゃいます。
■ 最後に
インボイス制度、正直なところ複雑で面倒な制度ですよね。
私のお客さんも、「なんでこんな制度作ったんでしょうね…」ってよく言われます。
でも、もう始まってしまった制度なので、対応するしかありません。
無視していると、後で取引先とトラブルになったり、損をしたりする可能性があります。
大事なのは:
- 自分の事業に影響があるか、取引先に確認する
- 登録が必要なら、早めに手続きする
- 請求書の書き方を、ソフトで自動化する
「自分の場合、どうすればいいかわからない…」って人は、税理士に相談してください。
あなたの事業内容を見て、「登録すべき」「まだ様子見でOK」って判断できます。
一人で悩まないで、早めに相談してくださいね。
インボイス制度、一緒に乗り越えましょう!
【次回予告】
Vol.8では、創業後に直面する課題や成長戦略について解説します。お楽しみに!
