ゼロから始める創業術 Vol.6|創業後一年以内の資金繰り、どう乗り切る?

創業後1年以内の資金繰り、どう乗り切る?

【ゼロから始める創業術 Vol.6】
創業後1年以内の資金繰り、どう乗り切る?

こんにちは、Fukuoka Startax税理士事務所の林です。
これまで融資、税務、会計についてお話ししてきましたが、今回は「資金繰り」について。

正直なところ、創業後1年以内に廃業する人の多くが、資金繰りで詰まってます
売上は順調なのに「お金がない…」って相談、本当に多いんです。

「なんで売上あるのに、お金がないの?」って不思議に思いますよね。
実は、売上とお金の流れは別物なんです。ここを理解してないと、マジでヤバイです。

今回は、100社以上の資金繰りをサポートしてきた経験から、創業1年目を乗り切るための資金繰りのコツを、リアルな失敗例も交えてお話しします。


なんで資金繰りって苦しくなるの?

これ、みんな最初は「なんで?」って思うんですよね。
「事業計画では黒字予定なのに、なんでお金がないの?」って。

創業1年目に資金繰りが苦しくなる理由、めちゃくちゃシンプルです。

【理由1】売上が思ったより立ち上がらない

これ、ほぼ100%の人が経験します

事業計画では「初月50万、2ヶ月目80万、3ヶ月目100万…」って書いてても、実際は「初月10万、2ヶ月目15万…」みたいなパターン、めちゃくちゃ多いです。

実際にあった話。
飲食店を開いた人が「1日30人は来るはず」って計画してたんですけど、実際は1日5〜10人。「認知されるまで時間かかる」って当たり前のことなんですけど、計画では甘く見積もっちゃうんですよね。

【理由2】固定費が重い

家賃、人件費、光熱費、通信費…
売上に関係なく、毎月出ていくお金です。

売上が少なくても、これは待ってくれません。
「今月売上10万円しかないから、家賃5万円にして」なんて交渉できないですよね(笑)。

よくあるのが、「固定費、月にいくらかかってるかわかってなかった」っていうパターン。
これ、マジで危険です。まずは固定費の合計を出してください。

【理由3】予想外の出費が出る

これも本当によくあります。

  • エアコンが壊れた → 修理代10万円
  • 広告の反応が悪い → 追加で広告費20万円
  • 従業員が急に辞めた → 求人広告費5万円

「予備費として50万円置いてます」って人も、3ヶ月であっという間に消えます。
予想外の出費は、予想以上に多いんです(笑)。

資金繰り表、作ってますか?

「資金繰り表って何ですか?」って聞かれること、めちゃくちゃ多いです。
簡単に言うと、「いつお金が入って、いつお金が出るかを書いた表」です。

これがないと、「来月資金ショートする」ってことに気づけません
気づいたときには手遅れ、なんてことになります。

【資金繰り表の作り方(超シンプル版)】

難しく考える必要ないです。Excelで十分。

  • 月初の残高:100万円
  • 今月の入金予定:50万円
  • 今月の支払予定:80万円
  • 月末の残高:70万円

これを3ヶ月先まで書くだけ。
そうすると「3ヶ月後に残高20万円になる、ヤバイ!」ってわかるんです。

実際、資金繰り表を作ってなかったお客さんが、「来月の家賃払えないかも…」って相談に来たことがあります。
気づくのが1ヶ月遅かったら、完全にアウトでした

資金繰り表は、月に1回必ず更新してください
「予定と実績がズレてないか?」「来月大丈夫か?」を毎月チェックする。これだけで、資金ショートは防げます。

融資とか補助金、使った方がいい?

「もう少し資金があれば…」って思ったとき、選択肢は色々あります。

【選択肢1】日本政策金融公庫の追加融資

創業融資を受けた後でも、追加で融資を受けることは可能です。

ただし、条件があります:

  • 事業計画通りに進んでるか(多少のズレはOK)
  • 返済を滞納してないか
  • 追加融資の理由が明確か

「売上が伸びてるから、設備投資したい」とか「新店舗出したい」みたいな前向きな理由なら、通りやすいです。
逆に「資金がショートしそうだから…」っていう理由だと、厳しいです。

【選択肢2】補助金・助成金

自治体によっては、創業支援の補助金が出る場合があります。
返さなくていいお金なので、使えるなら絶対使うべき。

ただし、注意点:

  • 申請期限が決まってる(気づいたら終わってた、とかある)
  • 後払い(先に自分でお金出して、後で補助金が入る)
  • 書類が結構面倒

「補助金もらえると思ってたのに、期限過ぎてた…」って相談、結構あります。
早めに調べて、早めに動くのが鉄則です。

【選択肢3】信用金庫・地銀との関係作り

これ、意外と大事なんです。
普段から付き合いがあると、いざというとき相談しやすいんです。

「政策金融公庫だけで十分」って思ってる人、多いんですけど、選択肢は多い方がいいです。
信用金庫とかだと、地域の情報も教えてくれたりするので、意外と助かります。

入金を早く、支払いは計画的に

資金繰りを楽にする一番簡単な方法、「入ってくるお金を早く、出ていくお金を遅く」です。

当たり前のように聞こえますけど、これができてない人、めちゃくちゃ多いです。

【入金を早くする方法】

  • 即日請求する
    サービス提供したら、その日のうちに請求書を出す。「月末にまとめて請求」とかやってると、入金が遅れます。
  • 前払い制度を導入する
    「サービス提供前に半額払ってもらう」とか。特にBtoBだと、結構受け入れてもらえます。
  • 支払いサイトを短くする
    「末締め翌々月払い」じゃなくて「末締め翌月払い」にしてもらう。交渉次第で変えられることもあります。

実際、「請求を月末にまとめて出してた」お客さんが、「その都度請求」に変えただけで、資金繰りが劇的に改善しました。

【支払いを計画的にする方法】

  • 支払いサイトを延ばしてもらう
    仕入先に「今月払い」を「来月払い」にしてもらえないか相談。意外と応じてくれることもあります。
  • 在庫を減らす
    「とりあえず大量に仕入れておこう」は危険。在庫=寝かせてるお金です。必要最低限にしましょう。
  • クレジットカードを活用
    支払いを1〜2ヶ月遅らせられます。ただし、使いすぎ注意(笑)。

■ 最後に

創業後1年って、本当に資金繰りがキツイです。
私のお客さんも、ほぼ全員が「こんなに大変だと思わなかった…」って言います。

でも、ここを乗り切れば、2年目からは全然楽になります
売上も安定してくるし、資金繰りも読めるようになる。だから、最初の1年が勝負なんです。

資金繰りで大事なのは:

  • 資金繰り表を作って、3ヶ月先まで見る
  • 「来月ヤバイ」と思ったら、すぐ動く
  • 入金を早く、支払いを計画的に

「もう手遅れかも…」って思ってても、動けば意外と何とかなります
実際、ギリギリで相談に来た人も、融資や支払い調整で乗り切ってるケース、たくさんあります。

一人で抱え込まないで、早めに税理士や専門家に相談してください。
資金繰りは、早めの対策が命です!


【次回予告】
Vol.7では、「インボイス制度の基本と創業者の対応」について、わかりやすく解説します。お楽しみに!

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