【ゼロから始める創業術 Vol.2】
日本政策金融公庫の面談、何を聞かれる?
こんにちは、Fukuoka Startax税理士事務所の林です。
前回は「開業前に考えるべき3つのこと」をお話ししましたが、今回はその先にある大きな関門「日本政策金融公庫の面談」についてです。
正直なところ、書類審査を通過しても面談でつまずく人って意外と多いんです。
せっかくここまで準備してきたのに、面談で緊張して上手く伝えられなかったり、想定外の質問に答えられなかったり…。
でも大丈夫。面談で何を見られているかを知っていれば、怖くありません。
今回は、100社以上の創業をサポートしてきた経験から、リアルな面談対策をお伝えします。
面談って、何のためにあるの?
これ、意外と理解してない人が多いんですよね。
公庫の面談は、単なる「手続き」じゃないんです。書類だけじゃわからない「人となり」を見る場なんです。
具体的には:
- この人、本気でこの事業やる気あるのか?
- 貸したお金、ちゃんと計画通りに使ってくれるのか?
- 困ったとき、きちんと相談してくれる誠実な人なのか?
つまり、「信用できる人かどうか」を目の前で確認したいわけです。
書類がどんなに完璧でも、面談で「この人、大丈夫かな…」と思われたら、そこで終わりです。
実際の面談で、何を聞かれるの?
お客さんからよく「何を聞かれますか?」って聞かれます。
もちろん毎回違いますけど、絶対聞かれる定番の質問があります。
【質問1】なぜこの事業を始めようと思ったんですか?
これ、めちゃくちゃ大事です。
担当者が見てるのは「動機の強さ」と「実現性」。「なんとなく儲かりそう」では絶対通りません。実際の経験や人脈、スキルに基づいた「だから私がやるんです」っていう説得力が必要なんです。
【質問2】売上の根拠、ちゃんとありますか?
「初月100万円売れます!」って言って、「どうやって?」って聞かれたときに答えられないパターン、本当に多いです。
見込み客リスト、業界の相場、競合の実績…何か裏付けがないと「この人、数字を甘く見てるな」と思われます。
【質問3】競合との違いは何ですか?
「他にも同じような店、たくさんありますよね?」って聞かれたとき、「うちは…その…頑張ります!」じゃダメなんです(笑)。
自分の強み、差別化ポイントを具体的に言えるかどうか。ここで詰まると「この人、市場調査してないな」ってバレます。
【質問4】もし上手くいかなかったら、どうするつもりですか?
これ、意地悪な質問に聞こえますけど、実はリスク管理能力を見てるんです。
「いや、絶対成功します!」って言い切る人より、「その場合はこういう対策を考えてます」って冷静に答えられる人の方が信用されます。
面談前に絶対やっておくこと
私がお客さんに必ずアドバイスしてるのが、この3つです。
- 事業計画書を自分の言葉で説明できるようにする
書類を丸暗記するんじゃなくて、「なぜこの数字なのか」を自分で理解して話せること。これができてない人、面談で絶対ボロが出ます。 - 数字の一貫性をチェックする
売上と経費と利益、ちゃんと計算合ってますか? 自己資金と融資額と必要資金、つじつま合ってますか? ここがズレてると「この人、数字に弱いな」って思われます。 - 証拠書類をファイリングしておく
通帳のコピー、見積書、契約書…当日「あれ、どこだっけ?」ってなると印象最悪です。きれいにファイルに入れて、すぐ出せるようにしておきましょう。
よくあるのが、「書類は完璧に作りました!」って人が、面談で「え、これどういう意味ですか?」って聞かれて答えられないパターン。
大事なのは「用意してあるか」じゃなくて「説明できるか」なんです。
面談当日、これだけは注意して!
面談当日の失敗例も、本当によく見ます。
- 服装は清潔感が第一
スーツじゃなくてもいいですけど、ビジネスカジュアルくらいがベター。Tシャツとジーンズで来た人、やっぱり印象悪いです…。 - 質問には一呼吸おいて答える
緊張して早口でまくし立てる人、多いんです。でも、落ち着いて一拍おいてから話す方が、信頼感が出ます。 - わからないことは正直に言う
「それは…えっと…たぶん…」って曖昧に答えるより、「すみません、そこは確認して後日ご報告します」って正直に言う方が絶対にいいです。
一番大事なのは「誠実さ」です。
強気すぎても弱気すぎてもダメ。「この事業に真剣に向き合ってます」っていう姿勢が伝われば、担当者も応援したくなるもんなんです。
■ 最後に
創業融資の面談、確かに緊張しますよね。私のお客さんも、面談前日は眠れなかったって人、たくさんいます。
でも、ちゃんと準備してきた人は、ほぼ100%通ってます。
逆に言うと、準備不足で「なんとかなるだろう」って軽く考えてた人は、やっぱり厳しいです。
面談で見られてるのは:
- 事業に対する本気度
- 現実的な数字への理解
- 誠実なコミュニケーション
この3つが揃っていれば、過度に心配する必要はありません。
むしろ、「この事業への想い」を直接伝えられるチャンスだと思って、前向きに臨んでください!
【次回予告】
Vol.3では、多くの人が苦戦する「事業計画書の書き方」について、実際のテンプレートを使いながら解説します。お楽しみに!
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