【ゼロから始める創業術 Vol.9】
税理士との上手な付き合い方、教えます
こんにちは、Fukuoka Startax税理士事務所の林です。
今回は、ちょっと特別なテーマです。税理士である私が、「税理士との上手な付き合い方」についてお話しします。
「税理士ってどう付き合えばいいの?」「何を相談していいかわからない」「正直、ちょっと遠慮しちゃう…」
こういう声、本当によく聞きます。
実は、税理士との付き合い方で、経営の成功率が変わるんです。
うまく使えてる人と、使えてない人では、3年後の事業の状態が全然違います。これ、マジです。
今回は、100社以上の経営者と向き合ってきた経験から、税理士を最大限に活用するコツを、税理士目線で本音でお話しします。
税理士って、何をしてくれる人?
まず、これを理解してほしいんです。
税理士=確定申告の代行だけ、じゃないんです。
よくあるのが、「税理士は年に1回、確定申告のときだけお願いする」っていう使い方。
これ、めちゃくちゃもったいないです。
【税理士ができること】
1. 記帳代行・決算・申告業務(基本業務)
これは基本中の基本。帳簿つけて、決算書作って、税務署に申告する。
でも、正直これだけなら、税理士の価値の30%くらいです。
2. 資金繰りの相談
「来月の資金、足りなくなりそう…」
「融資を受けたいけど、どうすればいい?」
「補助金って使えますか?」
こういう相談、税理士が一番得意なんです。
実際、私も創業融資のサポートを100件以上やってきました。資金繰りの相談は、早めに相談してもらった方が絶対にいいです。
3. 節税の提案
「合法的に税金を安くする方法、ありますか?」
これも税理士の仕事です。
でも、年末になってから「節税したい」って言われても、できることは限られます。
節税は、年間を通じて計画的にやるものなんです。
4. 事業計画のアドバイス
「この新規事業、やった方がいいですか?」
「経費が増えてるんですけど、どこを見直せばいいですか?」
「売上は上がってるのに、利益が出ないんです…」
こういう経営の相談も、実は税理士の仕事です。
数字を見てるからこそ、客観的なアドバイスができるんです。
つまり、税理士は「経営のパートナー」なんです。
確定申告だけ頼むのは、スマホを電話だけで使ってるようなもの。もったいないですよね。
「こんなことで相談していいのかな…」って遠慮しないで!
これ、めちゃくちゃ大事なポイントです。
遠慮する人ほど、損してます。
よくあるのが、「こんな小さいこと、聞いたら悪いかな…」って思って、自分で判断しちゃうパターン。
で、後で「あ、それ相談してくれたら、もっといい方法あったのに…」ってことになります。
【遠慮しないでほしい相談】
- 「これ経費になりますか?」
めちゃくちゃよく聞かれます。全然OKです。遠慮なく聞いてください。 - 「今月の売上、こんな感じなんですけど…」
早めに共有してもらえると、アドバイスしやすいです。 - 「資金繰りがちょっと苦しくて…」
これは、絶対に早めに相談してください。手遅れになる前に対策できます。 - 「新しい取引先と契約するんですけど…」
契約前に相談してもらえると、税務上の問題を事前に防げます。
実際にあった話。
お客さんが大型の設備投資をした後に「節税できますか?」って相談に来たんです。
もし契約前に相談してくれたら、もっと有利な方法があったのに…って悔しかったです。
「聞いて損することは、ほぼない」です。
わからないことは、遠慮なく聞いてください。それが税理士を使いこなすコツです。
情報は早めに、こまめに伝える
税理士からのお願いです。
情報は早めに、こまめに共有してください。
よくあるのが、「年度末になってから、まとめて領収書を持ってくる」パターン。
これ、税理士側も困るし、あなた自身も損します。
【こまめに共有してほしい情報】
- 売上の変化や今後の見込み
「今月売上が急に増えた」とか「来月大口の契約が入りそう」とか。早めに知りたいです。 - 資金調達や設備投資の予定
「融資を受けたい」「機械を買いたい」って思ったら、実行前に相談してください。 - 取引内容の変化
「新しい事業を始めた」「取引先が増えた」とか。税務上の影響があるかもしれません。
私のお客さんで、毎月ちゃんと情報を共有してくれる人がいるんですけど、その人の経営、めちゃくちゃ安定してます。
問題が起きる前に対策できるので、トラブルが少ないんです。
逆に、「年に1回しか連絡しない」って人は、気づいたときには手遅れ…ってことが多いです。
連絡方法とペース、ちゃんと決めよう
税理士との付き合いで大事なのが、「自分に合ったコミュニケーションのスタイル」を決めることです。
【連絡の頻度】
- 月1回の面談 → じっくり相談したい人向け
- 四半期ごとの面談 → 定期的に状況を確認したい人向け
- 必要なときだけ連絡 → 自分で管理できる人向け
私がおすすめするのは、「月1回」です。
毎月数字を見ることで、早めに問題に気づけます。
【連絡方法】
- メール → 記録に残るので便利
- チャットツール(Chatwork、Slackなど) → 気軽に質問できる
- 電話 → 緊急のときはこれが一番早い
- Zoom・オンライン面談 → 遠方でも顔を見て話せる
最近は、チャットで気軽に質問してくる人が増えました。
「これ経費になりますか?」とか「この処理、合ってますか?」とか。これ、めちゃくちゃいいです。
すぐに答えられることなら、その場で返信できるし、相談のハードルが下がります。
「任せっきり」はダメ、「適度に関わる」がベスト
税理士に全部任せっきりにしてる人、いますよね。
これ、実は危険です。
税理士に任せるのはいいんですけど、「自分の会社の数字」は自分でも把握しておいてください。
よくあるのが、「確定申告が終わってから、初めて利益を知る」パターン。
「え、こんなに税金払うの!?」ってびっくりする人、結構います。
これを防ぐには、月次で数字を確認する習慣をつけること。
税理士から月次の報告書をもらったら、必ず目を通してください。
「数字は苦手なんです…」って人もいますけど、全部理解する必要はないです。
最低限、これだけは見てほしい:
- 今月の売上
- 今月の経費
- 今月の利益
- 現金の残高
これだけでも、「今、自分の会社がどんな状態か」がわかります。
費用も大事、でも「安さ」だけで選ばないで
税理士報酬、気になりますよね。
創業したばかりだと、できるだけコストは抑えたい。その気持ち、わかります。
でも、「安いから」だけで税理士を選ぶのは、絶対におすすめしません。
【税理士を選ぶときのポイント】
- 対応の丁寧さ
質問したとき、ちゃんと答えてくれるか? 説明がわかりやすいか? - 相談のしやすさ
気軽に相談できる雰囲気か? レスポンスは早いか? - 業務範囲の明確さ
「何をやってくれるのか」「何が追加料金なのか」がハッキリしてるか?
安い税理士って、「申告だけやります。相談は別料金」みたいなパターンが多いです。
結局、相談するたびに追加料金がかかって、トータルで高くつくこともあります。
私がお客さんに言うのは、「税理士報酬は投資」ってこと。
いい税理士と組めば、節税のアドバイスや資金繰りのサポートで、報酬以上のメリットが返ってきます。
逆に、安いだけの税理士だと、「知らないうちに損してた」「融資が通らなかった」ってことになりかねません。
■ 最後に
税理士との付き合い方、少しはイメージできましたか?
税理士は、「経営のパートナー」です。
確定申告だけじゃなく、資金繰り、節税、経営の相談…色々なサポートができます。
でも、それを引き出せるかどうかは、あなた次第なんです。
大事なのは:
- 遠慮せずに、何でも相談する
- 情報は早めに、こまめに共有する
- 月次で数字を確認する習慣をつける
- 安さだけで選ばない
税理士を上手に使えてる人は、経営がうまくいってます。
ぜひ、税理士をフル活用して、事業を成功させてください!
もし「今の税理士、相談しにくいな…」って思ってるなら、別の税理士に相談してみるのもアリです。
相性って、めちゃくちゃ大事ですから。
【次回予告】
Vol.10では、「生成AIとDXの活用による生産性向上」について、解説します。お楽しみに!
