【ゼロから始める創業術 Vol.5】
会計処理と経営管理、どこから手をつければいい?
こんにちは、Fukuoka Startax税理士事務所の林です。
前回は税務の基本についてお話ししましたが、今回は「会計処理と経営管理」について。
正直、「会計とか経営管理って、難しそう…」って思ってませんか?
わかります。私のお客さんも、最初はみんな同じこと言います(笑)。
でも実は、会計処理と経営管理って、事業を成功させる上で一番大事なんです。
「なんとなく」で経営してる人と、「数字を見て」経営してる人では、3年後の結果が全然違います。これ、本当です。
今回は、100社以上の経営をサポートしてきた経験から、創業時に絶対押さえておくべき会計と経営管理のポイントを、わかりやすく解説します。
会計処理って、何から始めればいい?
「会計処理」って聞くと、難しそうに聞こえますよね。
でも、やることはシンプルです。「お金の出入りを記録する」。これだけです。
よくあるのが、「レシートを箱に入れて、あとでまとめてやろう」っていうパターン。
これ、絶対やめた方がいいです。溜めれば溜めるほど、地獄が待ってます(笑)。
【会計処理の基本3ステップ】
ステップ1:帳簿を作る
事業で使ったお金、入ってきたお金、全部記録します。
「これ経費になるかな?」って迷ったら、とりあえず記録しておく。後で税理士に聞けばいいです。
- いつ、何に、いくら使ったか
- 誰から、いくら入金があったか
これだけでOK。最初は完璧じゃなくていいんです。記録する習慣が大事なんです。
ステップ2:仕訳をする
「仕訳」って聞くと難しそうですけど、要は「分類」です。
例えば:
- コピー用紙を買った → 消耗品費
- お客さんと食事した → 交際費
- 家賃を払った → 地代家賃
これも最初は「これ何費?」ってなりますけど、会計ソフト使えば候補が出てくるので大丈夫です。
ステップ3:青色申告を選ぶ
これ、Vol.4でも言いましたけど、青色申告は絶対やった方がいいです。
最大65万円の控除が受けられるので、税金がめちゃくちゃ安くなります。
「青色申告って複雑なんでしょ?」って思ってる人、多いですよね。
確かに白色申告よりは手間ですけど、会計ソフト使えば全然大丈夫。むしろ、やらないのがもったいないです。
経営管理って、具体的に何をするの?
「経営管理」って言葉も堅苦しいですよね。
簡単に言うと、「事業の状態を数字で把握する」ってことです。
よくあるのが、「なんか忙しいけど、利益出てるのかな…」っていう状態。
これ、めちゃくちゃ危険です。気づいたら赤字だった、なんてことになります。
【絶対やるべき3つの管理】
1. キャッシュフロー(お金の流れ)を把握する
これ、一番大事です。
売上があっても、お金が入ってくるのが3ヶ月後とかだと、その間に資金ショートします。
実際にあった話。
ある飲食店のオーナーが「売上は好調なんですけど、なぜかお金がない…」って相談に来ました。
見てみると、食材費の支払いが現金なのに、売上の入金が遅いパターン。これで資金繰りが苦しくなってたんです。
- 今月いくら入ってくる予定?
- 今月いくら出ていく予定?
- 来月の資金、足りてる?
これを毎月チェックするだけで、「気づいたらお金がない!」っていう事態を避けられます。
2. 売上を分析する
「今月の売上、先月より上がった?下がった?」
これを見るだけでも、結構色々わかります。
例えば:
- どの商品が一番売れてる?
- どの時期が売上のピーク?
- どのお客さんからの売上が大きい?
これがわかると、「この商品をもっと推そう」「この時期に広告出そう」っていう判断ができるようになります。
逆に、これを見てない人は「なんとなく」で経営してるので、チャンスを逃してるんです。
3. 経費を管理する
「売上を上げる」のと同じくらい大事なのが、「経費を抑える」こと。
よくあるのが、「毎月の固定費、いくらかかってるかわからない」っていう状態。
これ、ヤバイです(笑)。
- 家賃、光熱費、通信費…固定費はいくら?
- 材料費、外注費…変動費はいくら?
- 削れる経費、ない?
私のお客さんで、経費を見直したら月5万円削減できた人がいます。
年間60万円ですよ。これ、めちゃくちゃデカイですよね。
会計ソフト、使った方がいい?
これ、よく聞かれます。
答えは、「絶対使った方がいい」です。
「手書きでやってます」って人、たまにいるんですけど、正直時間の無駄です。
会計ソフト使えば、10分の1の時間で終わります。これ、マジです。
【会計ソフトのメリット】
- 自動で仕訳してくれる
銀行口座やクレジットカードと連携すると、取引が自動で記録されます。めちゃくちゃ楽です。 - どこでも使える
クラウド型なら、パソコンでもスマホでも使えます。外出先でもサッと記録できます。 - 確定申告が簡単
ボタン一つで申告書が作れます。税理士に頼む場合も、データ渡すだけでOK。
「どの会計ソフトがいいですか?」って聞かれますけど、正直どれでもいいです(笑)。
freee、マネーフォワード、弥生会計…どれも使いやすいです。無料お試しがあるので、触ってみて決めればOKです。
数字、ちゃんと見てますか?
経営管理で一番大事なのが、「定期的に数字を見る」こと。
よくあるのが、「確定申告の時しか数字見ない」っていうパターン。
これ、めちゃくちゃもったいないです。
【最低限チェックすべき2つの数字】
1. 損益計算書(PL)→ 儲かってる?
売上から経費を引いて、利益がいくら残ってるか。
これを見れば、「ちゃんと儲かってるか」がわかります。
「売上は上がってるのに利益が出ない…」っていう人、結構います。
これ、経費を使いすぎか、売上が低すぎるかのどっちかです。
2. 貸借対照表(BS)→ お金、足りてる?
資産、負債、純資産のバランスを見る表です。
簡単に言うと、「会社の健康診断」みたいなもの。
ここで「負債が多すぎる」とか「現金が少ない」とかがわかると、早めに対策できます。
月に1回、この2つをチェックするだけでも、経営がめちゃくちゃ安定します。
税理士と契約してれば、毎月レポート出してくれるので、それを見ればOKです。
■ 最後に
会計処理と経営管理、確かに最初は面倒くさいです。
「そんなことより、売上上げたい!」って気持ち、わかります。
でも、数字を見ない経営は、地図なしで航海してるのと同じです。
どこに向かってるのか、どれだけ燃料が残ってるのか、わからないまま進んでるんです。
私がサポートしてきたお客さんで、成功してる人は、みんな数字を見てます。
毎月の数字を見て、「今月はここを改善しよう」「来月はこの戦略でいこう」って考えてるんです。
最初はちょっと手間かもしれませんが、慣れれば習慣になります。
そして、その習慣が、あなたの事業を成功に導いてくれます。
「自分だけじゃ無理そう」って思ったら、税理士に相談してください。
毎月の数字をチェックして、アドバイスしてくれるので、経営がめちゃくちゃ楽になりますよ!
【次回予告】
Vol.6では、「創業後1年以内の資金繰り」について、リアルな失敗例と成功のコツをお話しします。お楽しみに!
